転職を考える

慌てない

< 転職をしようと決めて、すぐに退職願を出したり求人に応募するのは慌てすぎです。
転職という目的を決めてもすぐに行動に移さないで、スタートする前にそこまでの道筋やスケジュールを考えましょう。
転職にかかる期間や手順はケースによって大きく変わります。
また転職活動を新卒の就職活動と同じものと考えてはいけません。
転職活動では少しの勘違いが成功と失敗を分けてしまいますので、社会に出て短い人は就職活動の記憶が鮮明なだけに要注意でしょう。
転職に関するサイトなどを見ることで、実際転職にはどのくらいの時間や労力をかけるべきか、冷静に頭の中を整理する時間が必要です。
そのためにも「慌てない」というのは、とても重要なカギとなってきます。

辞めたい理由を考える

仕事を辞めたい理由は人それぞれですが、そもそもなぜ自分が仕事を辞めたいと思ったのか、一度冷静になって考えてみましょう。
仕事を辞めたい!と思う理由は下記のものが多いと言われています。
①お金→“好き”や“あこがれ”だけでは超えられない壁があります。賃金関係で仕事を辞めたいと思う人はとても多いです。
②人間関係→職場にいる時間は長いです。長く一緒にいればいるほど出てくる不満も多々あります。
③仕事内容→入社してみたら思った仕事内容と違った。やりがいよりも不満が大きければ辞めたくなってしまいます。
④時間→通勤時間が長い、残業が多いなど、会社に縛られる時間が長すぎると体力が限界を感じてしまいます。
⑤社風→実際に働いてみないと分からない社内の雰囲気というものがあります。雰囲気が合わない場所にいるのは苦痛です。
⑥評価→社内での自分の評価が低い、パワハラ・セクハラまがいの不当な扱いを受けてしまったら耐えられません。

事前の準備

転職までのスケジュールを考えるにあたり、調べておくべき事項があります。
転職先にと考えている志望分野の求人状況や採用基準がどうなっているか、これによって転職後いつから勤務することになりそうかの予想を立てます。
求人状況が芳しくなければ応募する企業が見つかりにくく、採用基準が厳しいようであれば応募しても不採用になってしまう可能性が大きくなってしまいます。
選考期間の長さも応募者数や企業によって違いますので考慮しておきましょう。 そして現在の職場を円満退社するための期間、引継ぎの期間も計算にいれましょう。
これらの期間を全て頭にいれて、転職に必要な期間と準備期間を導き出します。
転職では退職と求職の両方のタイミングが重要になるのです。

退職の調整

転職で重要なのは次の勤務地となる転職先探しだけではありません。
今の勤務先を退職する意思表示をいつするかも考えましょう。
転職活動中に失業状態となるのを防ぐには在職したまま求職活動をすることになりますが、その場合も応募先に退職予定日を伝えることになります。
就業規則の内容や残務の状況によっては、転職先の内定前に退職の意思表示をする必要もありますし、退社してから求職活動をするなら失業期間に備えて資金の準備もしておくべきです。